10.06
化粧パフの撮影(ライティングによる見え方の変化について)
撮影の実例
今回は化粧パフを使ってライトを当てた時にどのように変化するか見てみます。
スポンジを選んだのは光が素直にあたり質感がわかりやすいからです。
8っつ入りのものを購入しましたら色々な形と色がありましたが黄色を選びました。
1灯ライティングで左からぐるっとライトを動かしていきましょう。
ライトの高さは商品の高さと一緒でスパッと切れている平面に対して真っ直ぐ正面からデフューザー越しにあてています。写真が大きいので凸凹は見えているように見えますが平面部分はフラットです。
右側にかけて丸みのあるグラデーションがかかってシャドーになっていく部分は質感が出ています。
ライトの移動
ライトを真横に動かしました。平面部分に対して斜めから光があたっていますので凸凹が出てきました。
ライトをパフの平面部分に対してほぼ平行斜め後ろからです。ライトが切れて平面がシャドウになるくらいですが質感はよく出ています。
斜め後ろからのライトです。平面が完全にシャドウになりました。左の丸みの部分はグラデーションになっています。
右後ろからのライトです。
右真横からのライトです。
6箇所からのライティングをそれぞれ見てきました。細かい凹凸(質感が出ているのは)がわかるのはライトが斜めに入っているところで丸い形がよくわかるのも明るさがグラデーションになっているところです。
そこらへんを考えながらパフの質感と丸みを表現します。
2灯ライティング
右横からのライティングに左斜め後ろからのライトを足しました。2灯ライティングです。
丸みといい平面の部分の質感もよく出ていますね。ただしふたつのライトが切れている正面が暗くなってしまっています。
ここはパフの手前に白いレフ板を置いておこしましょう。
黒く潰れているところが表現されました。
綺麗に表現できました。
色背景との組み合わせ
次に背景を何色かカラーペーパーを入れて色の組み合わせを見てみましょう。
最初は同系色のイエローです。
少し暗いイエローの背景です。本来は明るいイエローですが後ろまで光があたっていないので暗くなりました。
青緑色です。
赤紫色です。
少し濃いめの青色です。やはりイエローの補色になるのではっきりした表現となり商品も浮き出て見えます。
台座を消して 色味を調整しましょう。
いかがでしょうか。トーンカーブと彩度を調整しました。
完成です!
単純なパフの撮影も一つずつライトを組み立てて撮影するともともと商品の持っている形の面白さや質感を表現できます。
楽しい撮影でした。
柳井一隆
私たちの商品撮影の料金
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