2019
08.15

大型機器の撮影(1) ステンレス製品の撮影 商品の撮影 反射するものの撮影

実績 経歴

商品撮影の仕方
大型の製品の撮影事例を紹介します。
大きい物の撮影になりますとスタジオに運び込むことが難しいため
お客様の指定場所まで撮影機材を持参して伺うことが多いです。

撮影機材の持参と言いましてもその機材の量は多く、乗用車型のワゴン車の後ろの座席を倒して
満載になるくらい機材を持ち込みます。

下記の製品は粉末や顆粒の中にあるゴミを見つける製品です。製薬会社や食品会社の製造工場などで
使われる製品です。

ご覧のように表面はステンレスでピッカピカ。鏡のように周りが写る製品で
誰もが撮影するとなると唖然とする製品です。

撮影は基本的に乳白の透過するトレッシングペーパーで囲って
写り込むのはこのトレペだけという状況を作ります。
下の画像はの製品は斜めにして撮影しています。
斜めだと反射する方向にトレペをたらせば良いのである意味楽な撮影と言えます。

それでは今度はこちらの製品を正面からの撮影ではいかがでしょうか。
実際に正面に製品を向けると私(カメラマンと三脚をつけたカメラ)がバッチリ映ります。
そのほかにも床も何もかもびっくりするぐらい映ります。

下の画像を見てください。

あれ、写っていません。
どうやったのでしょうか。

画像処理?

タネを明かすとカメラをなるべく製品から離すため引けるところまで後ろに下がっています。大きなスペースがあることが条件ですね。レンズは90mmのレンズを使っていて準望遠レンズです。
撮影の高さも製品より少し上にしました。

床には大型の背景紙をひいていてカメラのそばまで引っ張り出し両端をアシスタントとデザイナーに持ってもらい
カメラの真下まで持ち上げてます。
すると床面が製品の足の部分からカメラの下まで斜めになり
白い紙が写り込むわけです。
ライティングはその床にライトをあてて面を出してあげます。
通常はトレペ越しにライトを入れてあげてライトの濃淡でグラデーションを出していくとステンレスの金属感が表現出来ます しかしこのやり方では一面白い紙が映り込んでせめてライトの反射を写り込ましているだけですので製品に綺麗にステンレスのグラデーションまで出すことは難しいです。

切り抜いた完成カットです。

製品を斜めにして撮影いたしました。斜めにすれば向かい側にトレペを写り込ませれんばグラデーションを出すことが可能です。
先ほど正面にして白い紙を反射させた製品の面と斜めにしてトレペを通して撮影した製品の面とでは、ステンレスの質感の出方はあきらかに
斜めにしてトレペでライティングした方がステンレスらしさが出ています。

撮影をしていると今回の正面の撮影のようにどうしても難しくできないことが出てきます。
でも色々考えその場でできる最良の方法で撮影をすることが総合的にみて良い写真を撮る
カメラマンということなのではないでしょうか。

そのほかに撮影をした部分カットも掲載しました。

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