02.28

食品の湯気の撮影方法
今回は湯気の撮影の実例をお見せしましょう。
実際に湯気が立っている食品を撮影しても良いのですがデジタル時代の今は別に撮影した湯気の画像を合成するやり方をお見せしましょう。
お茶碗に盛ったご飯を用意いたしました。
わかりやすいように黒い背景に置きます。湯気はやはり背景が暗い方が綺麗に見えます。明るい背景ですとわかりにくいですね。
ライトが盤面にスポットで当たるように調整しました。お茶碗に沿ってグラデーションになっています。これだけでも美味しそうです。

湯気の商品撮影
次に湯気だけを撮影します。これは暗い背景に逆光で光をあてれば綺麗に出ます。






綺麗に出ました。
この湯気はスチーマーを下に固定してその蒸気を写しています。こんな感じです。

画像処理
それではフォトショップでの湯気の画像合成です。




最初に撮影をしたご飯の画像をフォトショップで開きます。(作例左上)
その後蒸気の写真を上にコピーします。
湯気の写真はたくさん撮影した中から選びます。(作例右上)
コピーしましたら湯気のレイヤーを選択して描画モードをスクリーンにしましょう。(作例左下)
スクリーンモードは重ねた部分が白くなる効果です。ただそのおかげで黒い部分は少し締まりがなくなり 白いご飯は少し白トビしてしまっています。
消しゴムツールで余計な部分を消去します。(作例右下)

いかがでしょうか。少し湯気が多いでしょうか。湯気のレイヤーを不透明度で調整しましょう60%くらいにします。

まとめ
美味しそうなホッカホッカのご飯の写真の出来上がりです。
湯気の写真はフィルムで撮影していた時には状況にもよりますが スタジオをエアコンをガンガンかけて寒くして炊飯器を持ち込んで出来立てを撮影したりしていました。(寒い方が湯気がたくさん立ちます)
今ではご飯は電子レンジで温めたレトルトご飯で撮影してフォトショップで工夫をすればこのように撮影が可能です。
ちなみにパンだとこんな感じです。
