02.06
ステンレス製 鍋の撮影(4)
ステンレスの写真での表現の仕方
前回に引き続き ステンレス製 鍋の撮影です。
鍋の撮影(1)の撮影を終わってやはりもう少し側面の質感をピッカピカに光っているようにしたいと思い再撮影しました。
前回撮影した時には側面がグラデーションがつきすぎたせいか、少しマットぽく感じました。
どのように表現すればよいかいろいろシュミレーションしました。
前回と同じようにアトレーを下に通してグラデーションを付けましたが、右のライトを強くしました。
でもあまり改善されていません。
正面のシャドウがぼやけているのがメリハリのない原因かもしれません。
左右にアトレーを分けて撮影してみましょう。
正面のシャドウの境目がくっきりしたら側面が鏡面に見えてきました。
黒い部分があると対比で反射して見えるのですね。
ただ境目が歪んでいるのは良くありません。
ステンレス鍋の重厚感やシャープさは垂直なシャドーの境目の方がいいです。
鍋の底が丸くなっており下まで回り込んでいるのでトレペも真っ直ぐ映るように下に入れて調整しました。
しかし本当に真っ直ぐに写りこますには底の丸まった鍋では難易度が高すぎます。
ある程度まで影をつけてあとは画像処理することにしました。
ここから画像処理です。まずは右側の境目の調整です。垂直になるようにしました。
ついでに幅の調整も行いました。境目が真っすぐはっきりしました。
次に左のシャドウの境目の調整です。ここは境目から明るくなっている所が少しグレーになり見た目のメリハリがないように感じます。
これを含めて修正しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
きれいに修正が出来ました。
正面に黒い部分があるのはどうかと思ったのですが暗い部分がある事と境めのシャープさにより両サイドのハイライトがきわだってステンレスの鏡のような反射が感じられます。
以前にもお伝えいたしましたが、ある水準まで商品撮影の完成度があがると、後はそのカメラマン個々の表現方法により仕上がりは違ってきます。
光り物の商品撮影になかなか正解を見つけることは難しいです。
「鍋の撮影(1)〜(3)」までの表現と今回のとではかなり違います。
最後に色調 コントラストを修正して出来上がりです。
かなり画像修正を加えましたが、ステンレスの鍋になりました。
ステンレス製 鍋の撮影(1)
ステンレス製 鍋の撮影(2)
ステンレス製 鍋の撮影(3)
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