2018
02.21

スポーツサングラス(眼鏡)の撮影(2)

商品撮影講座

商品撮影の仕方
前回は撮影の準備まで説明致しました。今回は実際の撮影です。
商品はレンズの写り込みを避けるために針金の上にのせて撮影します。
背景は光が反対から入れられるようにアトレーです。

光る物の基本のライティングで左からもアトレーで囲います。レンズの下部はそのアトレーを三脚に付けて囲います。
その時にシワを作らないようしないとサングラスのレンズに写り込んでしまいます。右にもアトレーをいれて全体を囲います。

何回もお伝えしていますが段取りの良い撮影は準備がすべてです。商品の写り込みを計算してカメラの位置ライトの位置を考えることが良い写真の近道です。

それでは後ろからライトを入れてみましょう。少し暗いですがレンズ部分の透明感は出てきました。次は手前からライトを入れましょう。

左のアトレー越しで下目からライトは入っています。サングラスの手前部分の形状とレンズの色と上部の淵にハイライトが入りました。次はレンズの奥から反射を入れグラデーションを作る事でレンズの色と形状を表現します。

良い感じです。鼻の黒い部分にもハイライトが入りました。次はフレームの天面を明るくしましょう。

背後上からのライトです。全体に光が回りシャドウ部分が明るくなりました。明るくなったので白い部分のディテールが失われている所があります。
最後に微調整します。

よく見るとオークリーの赤いマークにきれいにハイライトが入っていません。

反射がマークに入りましたがサングラスのつるの部分にも反射が入り形が失われています。調整します。

最後にトーンの調整をして切り抜いて完成です。いかがでしょうか。眼鏡の撮影は思った以上に難易度が高いです。レンズの表現とフレームとのバランスが鍵です。社内で撮影しようと思って挫折した方 お気軽にお声かけくださいおまちしております。

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