2021
05.13

ロードバイクの アップ撮影(クイックレリーズの撮影)

商品撮影講座

今日は自転車の部品の撮影の紹介をします。
ロードバイクのフレームにホイールを止める商品で クイックレリーズと呼ばれる金具です。



単体だとこんな感じ。
これだけだとどういう風に使われているかわかりませんよね。

使うときにはこんな感じ。

いろいろなメーカーから出てますけどこの商品は微妙にカーブがついていて止めるときに手に馴染んで止めやすいのです。
これ日本のシマノ製でデュラエースっていうブランドの商品で
他の外国のメーカーのを今まで使ってきましたけど格段につかい心地といいデザインといい一歩先いってますね。

自転車の固定

まずいつものようにどのように撮影商品を固定するのか考えます。
普通に自転車を立ててしまうと商品の地上からの高さが低くて撮影しにくく ライトを入れる位置が制限されてしまいます。
高い位置になるように自転車を固定します。

自転車自体が非常に軽いためポールを立ててアームでハンドルを挟んで固定しました。
後輪は滑らないようにウエイトで固定しています。
背景のアトレーが少し小さいようです 大きいものに交換します。

左にもアトレーで囲います。

10cmほどの小さなものを撮影するのに随分大げさだと感じる方が多いと思いますが 反射するものを撮影するときはこれくらい囲わないといけません。

小さなライティングで用意して撮影中に大きさが足りないということを避けるためでもあります。

準備はできました。
撮影しましょう。

クイックレリーズの撮影作例

大体光を当ててフレーミングの確認です。フロントフォークの赤と クイックのシルバー 白い文字があるハブをバランスよく配置してブランド名がスポークで隠れないようにします。
ここからライトで調整して クイックのシルバー感と刻印されているブランド名がわかるようにします。

ここまでいかがでしょうか
少しずつライトを増やしたり動かしたりして調整しました。
反射の移り変わりがわかると思います。
ハイライトは左斜め下部から側面 それと上部右からとトップに光を入れています。
それぞれ一灯ずつライトで表現しています。

商品の立体感

よく見るとクイックの遠近感が乏しいようです。
絞りを開けて焦点を浅くして立体感を出しましょう。

よくなりました 後方にあるハブの文字もボケて邪魔にならなくなりましたがそれでいて文字は読めますね。
色調整とフロントフォークの傷を消して完成です。

まとめ

曲面を表現するにはハイライトを分散して写し込むと上手く商品の形が出てきます。金属の冷たさとヌメ〜とした商品のもつ質感 そしてロゴの表現うまくいきました。

この画像はフェーズワンIQ380という 8000万画素のカメラで撮影しています。
ウエッブサイトですとその高解像度がわかりずらいので200%にしたものをアップしました。