2018
01.20

スキーの板の商品撮影 物撮り

商品撮影講座, 実績 経歴, 商品 製品の撮影

商品撮影の仕方
昨年末にスキー靴の撮影を行いました。

今日はスキーの板の撮影です。
フランスのロッシニニョールの板です。

ロッシは一時クイックシルバーに買収されそのクイックシルバーの経営破産騒動に巻き込まれてスポーツ用品店でしばらく姿を見ませんでした。
しかしここ3年くらい騒動にも決着が付き復活してきました。

バブルの頃はスキー場に行くとちょっとスキーのうまい人はロッシの7Sという板に乗ってました。懐かしい。

今のスキーは長さが短く トップとテールが大きく幅広になっていてとても曲がりやすい構造になっています。

さあ、撮影しましょう。

まずは板の固定です。結講重いのでおさえるのも工夫が必要です。

倒れないようにバランス良く配置してアームで固定します。

背景はアトレーで透過光で撮影します。

板には微妙な凹凸がありこれを表現するにはライトの反射を使ってハイライトを演出しないと表現出来ません。
実際に手をかざして板の反射を見ながらライトの位置を探します。

だいたいのライトの位置がわかりました。

左右にもアトレーをたらして、スキーの回りを囲います。

ひとつずつライトを組んで行きましょう。

まずは背景のライティングの確認です。

画面の中心が明るく 回りをグラデーションをかけています。ちょっと暗めですがライティングをする事でライトが増えると光が回り背景も明るくなって行きます。
次は左の板のライティングです。先ほど確認した位置からライトをあてます。

少し光が弱いか位置が合っていないため今ひとつ質感が出ていません。
ライトの位置 出力を修正しましょう。

いかがでしょうか。
トップに近い所とロゴの下の模様が浮き出てきました。微妙なライトの位置の調整でした。
光の反射で表現していますが、あてすぎれば色がとんでしまいますし軸がズレすぎると模様が出てきません。
微妙なバランスです。
次は右の板です。

少し強かったようです。完全にライトが受けてしまっています。弱めるかライトの位置の調整です。

こんな所でしょうか。他にもライトを置きますのでバランスは最後に調整します。ここでは大雑把に組んで行きます。
次はスキーの側面です。右後ろからライトをあてましょう。

ビンディングの側面が出てきました。
スキーのトップにそれぞれスポットで照明があたっているのでビンディングまで光がまわっていません。
ライトを入れます。

ライトの種明かしです。左から3灯背後に1灯右から1灯です。ライトの向きに注意して下さい必ずしも商品には向いていません。これはアトレの面をスキーが反射してハイライトを作っているため直接あてると強すぎてしまうため上に向けています。



かなり良いと思います。後はトーンカーブを調整してメリハリをつけて完成です。

カッコいい製品写真 完成しました。
柳井一隆

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