2024
01.08
ボトルの撮影

透明なボトルを撮影

商品撮影講座, 商品 製品の撮影

透明なペットボトルの正面カットの撮影方法です。

さまざまな形状や色のついたボトルなどそれぞれ撮影の違いがありますが今回は透明なペットボトルの切り抜き撮影方法を解説します。

1.背景選び
透明なものの撮影の場合は背後からライトを入れて撮影すると透明感が出てきますディフューザー越しにライトを商品に向け中心が少し明るくグラデーションになるようにあてるとボトルに表情が出ます。

2.ライティング
手前からのライトはディフューザーなどを使い直接当てないようにすることによって余計な反射を抑えます。

3.撮影カメラ
カメラが映り込まないようなるべく遠くから撮影できるように望遠系のマクロレンズを使います。

撮影の実際です。

清涼飲料水、化粧品などで透明なボトルに入っている商品はたくさんあります。

それらの撮影はボトルの透明感を出さなくてはならず難易度の高い撮影のひとつです。

今日はそれら商品広告として良く使われる正面からの撮影のやり方をお教えします。

商品は2リットルのミネラルウォーターのペットボトルの撮影です。透過光の撮影の中でもボトルの反射が少ないので比較的簡単です。

右の写真のように左右 天井にディフューザー(トレッシングペーパー)で囲い ライトは天と背景と左斜め上から商品に向けて光をあててます。結構大げさです。

特に背景のライトはボトルの透明感を出すのに重要でこまかく光量を調節します。

ディフューザーの中を見るとこんな感じ 完全に囲っちゃています。

手前に見えるのはカメラのレンズCanon180mmマクロレンズで望遠レンズを使い歪まないように撮影します。

ペットボトルの周りには黒ケント紙で覆い 余分な光が手前にくることをおさえ ボトルのふちが少し暗くなるようにします。

それによって切りぬいて白背景に写真をのせた時、背後から分離して見えるようにするためです。

出来上がりのカットです。切り抜き前提ですので周りの黒ケント紙と一緒に撮影します。

下記は切り抜いた画像になります。ボトルの透明感も出てとってもきれいですね。この撮影方法は化粧品などにも応用できて使いかってのよい撮影方法です。
撮影は随時受け付けております。

ウイキーボトルの撮影例

お酒のボトルです。左肩にハイライトを入れて表現しています。
ラベルは丸くなるように真ん中が明るくなるようにしています。

透明なお酒のボトルも基本的に後ろからライトを入れることはペットボトルの撮影と一緒です ただしラベルが非常に凝っているものが多くボトルとラベルは別々のライティングで撮影をして合成をする撮影方法が綺麗に効率的に撮影できる方法だと思います。

別ページでボトルとラベルを別々に撮影をして合成をする撮影の解説を別ページにあります。参考にしてください。

透き通っていないボトルの撮影

透き通っていないボトルは両肩にハイライトを入れます。
左肩を大きく右肩には少なめに表現しました。