07.01
ヘルメットの写真撮影のやり方(2)
以前(2021/6/17投稿)日本製のヘルメットの撮影の説明をしましたが直線的でガンダムのようなデザインでした。
痒いところにも手が届くようなきめ細かい調整ができて非常に機能的にできておりかぶっていても軽く疲れません。
日本のもの作りの素晴らしさは使ってみて初めてわかります。
今回のヘルメットはGIROというアメリカ製のヘルメットです。前回のヘルメットと対照的に非常に曲線的に後方に向かって流れるようなデザインでとってもかっこいいです。
それでは撮影しましょう。まずは普通に光を回して撮影してみましょう。2灯ライティングです。トップと左側面右にレフ板というお決まりのライティングです。
悪くないですが少しメリハリが足らないようです。ネット通販でしたらこれでいいかもしれませんがABstudioではもう少し工夫して撮影します。
撮影の実例
わかりやすいようにライティングを分解しライトを1つずつ増やしていきましょう。
右からのライトです。このヘルメットはGIROのロゴの上のシルバーのラインがキーポイントになりますのでハイライトをいかして中心の山になっているところと右から光に向かっての曲線を表現します。その部分の表現をメインに周りは成り行きでライティングします。
次は斜め後ろからライトを入れます。
後部からのライティング
メインのラインの後部左側にハイライトが入りました手前に向かっていい感じでグラデーションも出来ました。
他の部分の折れている左側部分にも明るくなり丸みの表現が出来ました。
先ほどの背景からのライトの上からのライトです。メインのラインの左の角にハイライトが入りました。それに伴い天面も明るくなりました。
ヘルメット前面のライティング
ヘルメットの前面にライトを入れましょう。
メインのラインにハイライトが入りました。中心にある白いラインは艶消しなので商品に向かって真っ直ぐ光を当てると質感が出にくいので最後に画像調整します。
さぁ出来上がりです。トーンカーブと色調整をしましょう。
切り抜いてブラック背景にはめ込みました。
最初にご紹介しました画像と比べてみてください。曲線に沿ってこちらの画像は陰影をつけて形の表現をしています。この撮影で7ヶ所からライトを使っています。
ABstudio 柳井一隆
HASSELBLAD 503CW Makro-Planar T* 4/120 PHASEONE IQ380
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