2021
06.15

シャワーヘッドの撮影(クロムメッキの撮影)

商品撮影講座

反射するシャワーヘッドの撮影実例

シャワーヘッドの撮影例です。
生活用品の中で時々撮影のご依頼のある商品です。
白い色のものもありますが最近はピカピカに鏡面のように光っているクロムメッキのものが多いです。

撮影すると下記のような感じです。

クロムメッキの商品撮影の実例

それではどのようにライティングを組み立てたか説明しましょう。
まずはカメラの右からライトを入れてみましょう。

ディフューザー越しに2灯入れます。

シャワーヘッドの首のところと持ち手のところの表現をするためです。
商品より少し後ろと手前斜めからです。

2灯を少しずつ動かしてどのように反射するかみてみましょう。
首と持ち手の部分のグラデーションの変化を見てください。
少しずつ変化しているのがわかりますか。
最良のバランスを探します。



首に滑らかなハイライトが入り持ち手にも上手にグラデーションが入りました。
次に左からライトを当ててみましょう。
右のライトはわかりやすいように一旦消します。


カメラと商品の斜め左にライトを置きましたがヘッドに対してまっすぐに光があたり水の出口の突起感が全然出ていません。質感が出ていません。
こちらからではない方がいいですねライトを斜め後ろからにしましょう。

斜め後ろからのライティング


後ろから徐々に前に動かしてみました。質感が出てきました。
質感を出すためには正面からのライトではいけません。
前にもご説明しましたが影がいきていないと質感は出ないのです。
反対からライトを置くことによりヘッドのツヤ感も 持ち手とボタン部分の丸みも表現できました。

それでは先ほどの右のライトと一緒につけてみましょう。
全てつけると光が周りバランスが崩れるのでストロボの出力で調整します。
背景にも1灯入れました。

まとめ

切り抜いて黒い背景にはめ込みました。
いかがでしょうか。
クロムメッキの商品撮影では
うまく影を使い表現すると綺麗に質感が出てきます。シャドーをいかに使うかです。
それと上手く写り込みを利用してグラデーションを生かすことも忘れないでください。
明るいところから暗いところへ滑らかに明るさの濃淡を使って表現しましょう。


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