2018
10.15

化粧品のイメージ撮影の仕方

商品撮影講座, 化粧品の撮影方法

今日は化粧品のイメージ撮影のやり方の解説をします。
撮影商品はヘチマコロンです。

この商品は大正時代から続くロングセラー商品、子供の頃使ったことがある方もいるのではないでしょうか。

さて、それではどのように撮影しましょうか?

撮影のイメージを考える

以前にご紹介した化粧品の撮影方法(1)では正面から撮影して商品の形状や美しさを表現しました。
今回はイメージ撮影ですので、その商品がどのように使われるのかを考えみずみずしさや明るさが伝わるように背景や光線に気を使い小物等を配置して商品を引き立てます。
イメージ撮影に入る前には撮影のイメージの方向性を決めておきます。
今回は天気の良い日の朝、お風呂上がりにヘチマコロンを使うというイメージで撮影をすることにしました。

お風呂上がりですからシチュエーションは浴室または洗面台のタイルの上がいいでしょう。
タイルはホームセンターで買ってきて撮影用にスタジオに常備しているタイルを使用します。

まずは撮影台にタイルを並べます。

それではヘチマコロンを置いて撮影してみましょう。
トップからと左からライトを入れてみます。

いかがでしょうか。ビンの色は良く出ていますがちょっと透明感が足りないような気がします。
業界用語で シズル感が足りないとでも言うのでしょうか。
ライティングを変えてみましょう。

後ろからライトを入れる

いかがでしょうか。ビンの透明感 タイルの反射 後方より光を入れて撮影してみました。
シズル感出ましたか?
透明感や質感を出すのはカメラと反対から光を入れるとうまく表現できることが多いです。
ちょっとした工夫で、商品の表情はかわります。

きれいに撮影出来ましたが、これだけではちょっと寂しいのでもう少し工夫して
水回りのイメージの小物を置いてみましょう。

何にしましょうか?

小物を構成してイメージ撮影する。

タオルにしてみましょう。

事務所に置いてある物でしたので、折皺がついています。


スチームをかけます。
アイロンですとプレスすることになりタオルがつぶれてふんわり感がでなくなってしまいますのでスチームを掛けた方が良いですね。


いかがでしょうか。左側にグリーンを入れてみました。オーソドックスな撮影ですが雰囲気は出たのではないでしょうか。

そうそう、クリームのフタが曲がってました。色の調整と画像処理して完成です。

まとめ

今回は簡単なイメージ撮影でしたが構成次第で様々なイメージを作ること可能です。


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